皆さんこんにちは。
中央大学競泳部主将の松川晟士です。
遂にラストブログを書く時が来ました。
今日まで同期が書いたブログはもちろんのこと、話したこともない他大の四年生が書くブログを見て、毎日のように泣きそうになってます。笑
僕もみなさんの心を動かせるようなブログを書くことができればと思います。
少々長いかもしれませんが、こうして自分の想いを綴るのも人生最後だと思うので是非読んでいただきたいです。
去年の夏、僕は中央大学競泳部の主将になりました。
小さなスイミングクラブ、そして水泳部がない中学・高校に通っていた僕にとって、主将という役職は初めて経験するものでした。
当然のことながら、主将になってからはその責任の大きさと不安に押し潰されるような日々を送っていました。
いやぁ、大変だった。笑
1年生の時の主将だった川根さんのように、誰からも認められる絶対的な実力があるわけでもない。
2年生の時の主将だった柊斗さんのように、漢らしい言動ができるわけでもない。
3年生の時の主将だった勇人さんのように、みんなを包み込むような優しさがあるわけでもない。
過去の主将は偉大だなぁと、そう感じていました。
だけどおれは、主将として何をすればいいのか、どのような主将であるべきか、全くわかりませんでした。
迷走していました。
本当に分かりませんでした。
なんてったって、リーダーなんか経験したことがなかったので。
だけどそれとは別に、一つだけ分かっていたことがありました。
それは、このままだと天皇杯奪還は絶対に不可能だということです。
チームのみんな、去年の立ち上げ時期のチーム状況を覚えていますか。
僕は鮮明に覚えています。
正直めちゃくちゃ焦ってました。
このままじゃダメだ、と。
僕の中に、日本一になるための理想のチーム像はありましたが、あまりにもギャップがありすぎました。
だからこそ何をすればいいか分からなかったし、どのような主将であるべきなのか、本当に分からなかった。
そんな時、卒業したある先輩からこんな言葉をいただきました。
「チームのみんなは、1年生から3年生までのお前を見てキャプテンに選んでくれた。だから、今まで通りの自分でいることが1番だ」
この言葉を聞いてむちゃくちゃ楽になったのを覚えています。
僕はこの時、あることを決めました。
それは
誰よりも本気になって天皇杯を目指す。
ということです。
誰よりも本気になって練習に取り組み、また、練習だけじゃなく全てのことに対し誰よりも本気で取り組もうと。
主将だからといって背伸びする必要はない。
僕は今まで通りストイックに水泳に向き合うことだけを考えるようになりました。
それに加えて、チームを引っ張る主将として「誰よりも」本気で取り組むことを忘れず。
みんなの目に、おれの姿はどんな風に映ってたかおれは分からない。
だけどおれはこの1年間、誰よりも本気で過ごしてきた。
チームの先頭に立ってみんなを引っ張るために。
おれの姿を見て何か感じたことはありますか。
何か行動を変えたことはありますか。
おれの姿を見て少しでも行動や気持ちに変化があったならば、それは本望です。
おれの目指した主将像です。
天皇杯を奪還するために、本気で過ごして約1年間が経った今、おれは日本一のチームが完成したと自信をもって言える。
あの時絶対に不可能だと思っていた天皇杯奪還という目標も、今は絶対に成し遂げられると思ってる。
中大は「天皇杯を目指すべきチーム」とよく言われる。
だけどこの言葉をおれはよく疑ってた。
天皇杯奪還、日本一、言うのは簡単。
誰でも言える。
どのチームだって言える。
だからこそおれは、名ばかりの「天皇杯を目指すべきチーム」じゃなくて、本当の意味で「天皇杯を目指すべきチーム」を目指した。
おれは今のこのチーム、本当の意味で天皇杯を目指すべきチームだと自信を持って言える。
これはみんなのおかげだと思ってる。
何一つ文句言わずについてきてくれて、ほんとにありがとう。
水泳に対する姿勢が変わっていくみんなを見ることが、おれのやりがいだったし、助けられた。
今では天皇杯に本気で挑みにいくみんなが、心強く、そして最高に頼もしい。
みんなとなら絶対に成し遂げられる。
チームメイトがみんなでよかった。
ほんとに、ほんとにありがとう。
そしていよいよ明日からインカレが始まる。
おれにとって、22年間続いた競泳人生の集大成。
おれは、この長い競泳人生で一度も日本一になったことがない。
そんなおれが日本一になれるラストチャンス。
日本一になるために大学で水泳を続けることを決め、日本一になるために中大を選び、そして日本一になる努力をしてきた。
今までおれがしてきた選択は間違ってない。
あとは自分を信じて、仲間を信じるだけ。
明日からの4日間は少しだけみんなの力を貸してください。
そしてみんな、最後の最後までおれについてこい!
伝説つくって祝杯あげようぜ🏆
では最後にチームのみんなへ感謝の言葉を述べさせてください。
1年生
最高に可愛くて1年生らしい、でも強くて、頼もしい1年生。1年生がお前たちで本当に良かった。初めてのインカレ緊張すると思うけど、お前らは楽しむだけや!あとはおれたちに任しとけ!
2年生
この1年間で1番変わったのは2年生だと思ってる。お前たちが取り組んできたこと、やってきたことは間違ってない。最後、自信を持ってスタート台に上がるだけ!お前たちを信じてる。
3年生
3年生は全員おれのことを舐めています。笑
だけどそんなお前たちが可愛くて、一緒にいてめっちゃ楽しかった。100点満点の後輩でした。インカレでは大量得点期待してる、頼んだ。
同期
おれたちはバランスの取れた、1回も喧嘩したことなくて本当に仲が良い。一緒にバカして笑って、一緒に本気になって天皇杯目指して、最高の同期に巡り会えた。おれたち全員で挑む最後の試合、全員笑って終わろう。天皇杯獲ろう。
マネージャー
自分の時間を削っておれたちのために毎日プールまで足を運んでくれて本当にありがとう。感謝してもしきれません。明日からのインカレ、結果で恩返しさせてください。「マネージャーやってて良かった」と思ってもらえるようなレースするので要注目!笑
最後までよろしくね。
他にも感謝の気持ちを言いたい人は山ほどいますが、きりがないのでこの辺で。
今日までの22年間、これまでたくさんの人が僕の人生に関わってきました。
その全ての人が今の僕を作っています。
全ての出会いに感謝。
僕に関わった全ての人、明日から始まる僕の集大成を見ていてください。
では本当に最後の最後、
僕が好きなアーティスト、
Mr.Childrenの「Prelude」という曲の歌詞を紹介させてください。
「信じていれば夢が叶うだなんて口が裂けても言えない。だけど信じてなければ成し得ないことがきっと何処かで僕らの訪れを待っている」
僕はこの歌詞が好きです。
ここまできておれたちができることは、自分を信じ、そして仲間を信じること以外ない。
8継が終わるまで絶対に諦めず、信じよう。
天皇杯がおれたちの訪れを待っています。
待ってろ天皇杯。
ここまで読んでくれた皆さん、
ありがとうございました。
それでは締めはいつものやつで、
中大最強